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コラム「相撲が朝青龍を殺す」

現在、謹慎処分中である横綱、朝青龍の問題は未だに沈静化する様子を見せない。

ケガを理由に一時帰国した朝青龍が地元のイベントで元気にサッカーをしていたことが発端となり、その後、相撲協会からの謹慎処分、高砂親方への監督責任の追求、そして朝青龍のストレス障害もしくは解離性障害、モンゴルでの日本バッシングと連鎖的に騒動が巻き起こっている。

多くの問題が立て続けに起こったため、相撲協会も高砂親方も果てはマスコミまでもが事をどのように収拾すれば良いのか皆目分からず、右往左往しているのが現状だ。

ここで少し、相撲協会と高砂親方、及びマスコミが取り上げている論点を整理してみると、

・朝青龍は本当に仮病だったのか?
・高砂親方の監督能力に問題があるのではないか?
・朝青龍のストレス障害(解離性障害)をどのように治療するべきか?
・朝青龍の今後の進退はどうなるのか?
・地元モンゴルでの日本(相撲)バッシングをどうするのか?

この5点だと思われる。

ここで考えて欲しい。今、最優先に解決すべきは何なのか?人間としてまともな心をお持ちであればすぐに分かることだ。

答えは、「朝青龍のストレス障害(解離性障害)をどのように治療するべきか?」である。

放っておけば死に至ることもあるストレス障害を何を置いても治療することが最も重要であり、その他の問題など大したことではない。

そもそも相撲協会も親方もマスコミも「ストレス障害(解離性障害)」という病気を甘く考えすぎだ。この病気は何の治療もしなければ鬱病などの重度の精神病に発展する恐れのある危険な精神障害である。

ストレス障害=重度のストレス

ではないと断言しておきたい。

それを恐ろしいことにマスコミに登場してくる元力士と称する無知なコメンテーター、相撲協会などは「稽古で汗を流せば治るんですよ!」などと時代錯誤も良いところな発言をしたりしている。

ストレス障害や解離性障害にかかってしまった患者は自分を取り巻く環境全てにストレスを感じてしまう状態だ。思考は常にネガティブであり、一切の外的刺激を遮断したいと思う反面、このように考えてしまう自分自身に対しても不安と焦燥を感じ、八方塞がりの状況に陥る。このような状態で稽古などさせれば症状が悪化することは間違いない。

「汗をかいて気分爽快!」などと感じられる状態ではないのだ。

一番の治療法は患者の全面的な理解者であり、擁護者である保護者含め家族の下で長期の投薬治療を行うか、入院をすることだ。

ストレス障害や解離性障害は早期に投薬治療を行えば1年~3年ほどで必ず治る病気である。が、治療が遅れれば重度の精神病に陥る。

しかしながら、これまで数人の医師が朝青龍を診断し、「急性ストレス障害」もしくは「解離性障害」と診断したにも関わらず、高砂親方はそれを認めようとしない。

次から次へと医師を変え、自分の納得できる診断を下させようとしている。

稼ぎ頭の朝青龍を失っては部屋の経営が苦しくなるという事情や朝青龍という子供を預けた両親への対応など、事を穏便に済ませたい気持ちも分からないではないが、このまま朝青龍の治療を長引かせれば取り返しのつかないことになる。朝青龍の身が心配だ。

今回の問題は、弟子の身よりも自分の事情を優先してしまう高砂親方が一番の原因であるように思う。

親方は力士の親代わりであるのなら、朝青龍の身を一番に考えてあげてほしい。

(2007/08/21)tank


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