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コラム「『ひぐらしのなく頃に』と『あの作品』の共通点!?その2」

「ひぐらしのなく頃に」と同じような展開を行った過去の作品、それはおよそ10年前、一大ブームを築き上げた「新世紀エヴァンゲリオン」である。

当時、ガイナックス社とテレビ東京が製作した「新世紀エヴァンゲリオン」は地球を侵略してくる巨大生物「使徒」と巨大ロボット「エヴァンゲリオン」との戦いを描いた作品であるが、こちらの作品でもTV放映された各話で視聴者に次々と謎を投げかけ、全話放映後も多くの謎が明らかにされないまま残った。しかもストーリー的にも未完である。
その後、一応の謎の解答として映画2本を公開し、ブームも終了となった。

「エヴァンゲリオン」ブームの経緯と「ひぐらしのなく頃に」の展開は非常によく似ている。「エヴァンゲリオン」も放送開始からしばらくはそれほど話題の作品というわけではなかった。しかしながら、各話の中で次々と提示される数々の謎に関して、インターネットを中心に考察が盛り上がり、放送終了後もその盛り上がりは衰えなかった。
そして、深夜に再放送が行われると、コアなアニメファンだけでなく、それまであまりアニメを見なかった視聴者も巻き込み、一大ムーブメントへと拡大していった。

もっとも、本当にコアなアニメファンの間では、最初の放送開始以前から「どうやらすごいアニメが始まるらしい」と囁かれていたようであるが・・・。

このように、「ひぐらしのなく頃に」と「新世紀エエヴァンゲリオン」のブーム形成はよく似ている。
私はここにある種、意図的な仕掛けを感じずにはいられない。

「最初は話題にはならなかったが、口コミで広がり、ムーブメントに至る」というのは、ある意味コンテンツ業界にとって確立されたビジネス手法なのかもしれない。確かにこの手法は時間はかかるが、広告宣伝費はぐっと抑えられるというメリットがあり、時間的リスクを差し引けばローリスク・ハイリターンな手法と言えなくもない。

ただ、この手法は短くとも数年のスパンで行うべき手法であるため、より短期間で資金を回収しなくてはならない中小企業ではなかなか実践することができないのも事実である。数年かけてじっくりとブランドを構築することが可能な大企業か、それこそ採算度外視のマンパワーで作品を作ることが可能な個人のみに許された手法である。

中小企業でもそれなりの覚悟を決めて行えば実践可能かもしれないが、ムーブメントが起きなければ制作費も広告宣伝費もパーである。一つのコンテンツの仕込みに長期間費やしその結果は数年後のお楽しみ、というプロジェクトに踏み切れる中小企業の社長さんはなかなかおりますまい。

ガイナックス社も当時中小企業であったが、社長以下ほとんどの社員が「好きなものを作れるなら残業なんのその」という、マンパワーあふれる個人が集まった会社であったため可能だったようだ。ほとんど全ての中小企業が上場を目指す現在のようなビジネス社会では、当時のように「中小企業からあっと驚くような作品が生み出される」という現象はなかなか起こり得ないかもしれない。

とにもかくにも、「最初は話題にはならなかったが、口コミで広がり、ムーブメントに至る」ビジネス手法はかなり確立されたもののようであるので、今後も第2、第3の「新世紀エヴァンゲリオン」や「ひぐらしのなく頃に」が登場してくることは間違いないはずだ。

(2007/07/27)tank

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コメント (1)

雪羽:

初めまして おお!納得しました。 あの作品は(ゼーレ)が怪しさを示し、ひぐらしでは、凶悪な組織が...と言う展開がありますね。たぶん 人気の熱は収まる事は当分、ないのではと思います。

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2007年07月27日 13:20に投稿されたエントリーのページです。

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